経済内に流通する貨幣と預金の総量。M1・M2・M3などの指標で測定され、インフレや金利と密接に関連する。
マネーサプライの分類
マネーサプライは経済内に流通する貨幣と預金の総量を示す指標で、流動性の高い順にM0(現金通貨)、M1(M0+普通預金)、M2(M1+定期預金等)、M3(M2+大口定期預金等)と階層的に分類されます。日本では日銀が毎月「マネーストック統計」として公表し、米国ではFRBがH.6統計として発表します。中央銀行の量的緩和や量的緩和の縮小の効果を測定する重要指標です。
マネーサプライとマネタリーベースの違い
PAAでもよく問われる質問ですが、マネタリーベース(ベースマネー)は中央銀行が直接供給する現金と日銀当座預金の合計で、いわば貨幣供給の「源泉」です。一方マネーサプライは民間銀行の信用創造を経て市中に出回った貨幣総量で、両者の比率(信用乗数)は経済の貸出活動の活発度を示します。日本の信用乗数は2026年時点でも歴史的に低水準で、ゼロ金利下での貸出停滞を反映しています。
USD/JPYへの影響
米M2の急増は中長期的にドル安・インフレ圧力の先行指標となり、USD/JPYでは米M2拡大局面でJPYが相対的に強含む傾向があります。たとえばFRBがQEを再開して米M2が前年比10%以上伸びた局面では、USD/JPYが半年で5〜10円下落するパターンが過去にありました。1万通貨ロング保有時に5円逆行すれば5万円の含み損です。インフレと金利も併せて確認し、初心者ガイドでファンダメンタル分析の基礎を学びましょう。
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